#32 ラヴェルは如何なる風を夢想したか?
パリ郊外、モンフォール・ラモリィの《ベルヴェデーレ(眺めのいい家)》と名付けられた、モーリス・ラヴェル最後の棲家。その寝室に、彼はギリシャ風の柱頭を持った柱を自ら描きました。 遥か、ギリシャ神話に登場するミュージックの語 …
パリ郊外、モンフォール・ラモリィの《ベルヴェデーレ(眺めのいい家)》と名付けられた、モーリス・ラヴェル最後の棲家。その寝室に、彼はギリシャ風の柱頭を持った柱を自ら描きました。 遥か、ギリシャ神話に登場するミュージックの語 …
フランシス・プーランクがフルートとという、か細い楽器を通して織りなすいろいろな風。 その風は、時には疾風のような速さで吹け抜けるかと思えば、爪先立って跳ね回るような旋風だったり、はたまた包み込むような微風だったり。その度 …
パリ音楽院の学生時代に作曲した、墨絵のような濃淡だけで端正に表したモノクロームなピアノ曲。それに様々な楽器の特徴的な音色で色彩感のみならず立体感すら生み出す、素晴らしいオーケストレーションをラヴェル自身で施したのは、その …
モーリス・ラヴェル作曲『亡き王女のためのパヴァーヌ』。 逝去した王女の追悼の為の曲だとか、昔スペインの宮廷で小さな王女が踊ったような…とか、とさまざまな憶測が行き交っていますが、ラヴェル自身は 「infant …
フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット。木管4本の異なった音色の糸が織りなす特徴的なサウンドは、細い線の交わりながら、楽器の性能の向上とともに、不思議な立体感や浮遊感を創り出していきます。一方、不世出のフルートの名 …
クラリネットは、十六世紀初頭、バッハの少年時代、ニュルンベルクの楽器製作者ヨハン・クリストフ・デンナーによって発明されたと言われています。 フルートやオーボエに比べると遅いスタートで、オーケストラで本格的に活躍するように …