#50 ドビュッシーが誘う、まどろみの午後 - 浮遊感のヒミツ
指揮者であり数学者でもあったエルネスト・アンセルメは、「作曲家はオーケストラ的に<思考する>人々と、まず音楽のイメージを抱き、然る後にオーケストラに具現化する人々とに分けられる」というリムスキー=コルサコフの考えを支持し …
指揮者であり数学者でもあったエルネスト・アンセルメは、「作曲家はオーケストラ的に<思考する>人々と、まず音楽のイメージを抱き、然る後にオーケストラに具現化する人々とに分けられる」というリムスキー=コルサコフの考えを支持し …
「ドビュッシー《牧神の午後への前奏曲》のフルート・ソロ、《夜想曲》の『雲』で用いられているコール・アングレ(イングリッシュ・ホルン)の存在がなければ、その後の音楽の進展はまったく違ったものになっただろう」 現代音楽の旗手 …
フランス南部、リヨン近くの小さな町、ラ・コート=サンタンドレ(La Côte-Saint-André)の裕福な医者の家に生まれたエクトール・ベルリオーズ。でも町にはピアノを持つ家もなく、ベルリオーズ幼少時に与えられた楽器 …
ベルリオーズの著した《管弦楽法》の『オーケストラの章』には、こんな事が書かれています。「時間と資金と労力が得られれば、巨大オーケストラの編成はかくあるべきだ」と。ヴァイオリン120、ヴィオラ40、チェロ、コントラバス、木 …
原題//『ある芸術家の生涯のエピソード、五部構成の幻想的交響曲』(Épisode de la vie d’un artiste, symphonie fantastique en cinq parties) …
エクトール・ベルリオーズが自ら著した自叙伝『回想録』の冒頭は、およそ次のようなことが書いてあります。「私は1803年12月11日、フランス・イゼール県中部の小さな町、ラ・コート・サン・タンドレで生まれた。母は懐妊中、ウェ …