ラヴェルは亡き友人たちへの思い出を語りかける言葉を、あの細かいたくさんの音符にして、フランス語の流麗な言葉を連ねたような音の世界を作りました。そしてそれを古典的な舞曲にのせて、さまざまな人模様を浮かび上がらせます。 ちょっとテンポを変えてみたりペダルを多用して弾いてみると、その影絵の部分も見えてくる不思議。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】モーリス・ラヴェル『クープランの墓』ピアノ組曲より「プレリュード」「フーガ」「フォルラーヌ」「メヌエット」「トッカータ」 演奏/江澤隆行
イントロ&エンディング クロード・ドビュッシー『小さな黒人』 演奏/江澤隆行
【提供】笹川日仏財団