#42 ラヴェルの精緻な世界『ソナチネ』その弐

パリから西に進み、広大なヴェルサイユ宮殿を通り過ぎ、細い木々の並木道を進んで、ふと視界が開けたところに、教会とカフェ一軒がある小さな村、モンフォール=ラモリィ(Montfort-l’Amaury)に辿り着きます。少し小高くなったところに、とんがり屋根の一風変わった家。そこが、自ら望眺荘(眺めのいい館/belvedere)と呼でいたという、モーリス・ラヴェルが人生の最後を過ごした棲家。室内の飾り棚からピアノの上まで、小さな置物たちでいっぱいで、まさに『ソナチネ』を形作っている十六分音符が点在しているかのようです。

【出演】中田昌樹(指揮者)

【演奏】モーリス・ラヴェル作曲『ソナチネ』第三楽章 ピアノ/フランソワ・ジョエル・ティオリエ

イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行

【提供】笹川日仏財団

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