クロード・ドビュッシーの「水」の音の描き方。
音符の縦の線の間隔の変化で水の動きを描いたモーリス・ラヴェルに対し、音程の高低差を使って水の動きの速度を縦横無尽に描く技巧は、オペラ『ペレアスとメリザンド』第三幕1場で、メリザンドの黄金色の髪が、二階から滑り落ちるように垂れて行く様子すら表現出来るほど。後年のレスピーギの作品などに大きな影響を与えることとなります。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】クロード・ドビュッシー作曲『映像』第1集より「水の反映」 フランソワ=ジョエル・ティオリエ/ピアノ
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行
【提供】笹川日仏財団