サン=サーンスは、若い頃は神童としての名を欲しいままにし、その後、フランス音楽界の重鎮としての作曲や演奏活動し続けました。それと並行して、各々の分野で素晴らしい専門的な知識も身につけていました。地質学、考古学、植物学、蝶類学のみならず、数学の専門知識を持ち、音響学、超自然的科学現象、ローマ時代の劇場装飾、古代楽器などに関する学術論文を発表、哲学書まで著しました。その間にも頻繁に旅行を続け、旅の果てに、滞在していたアルジェで客死。86歳でした。その際「これが最後の旅路かも‥」と呟いたそうな‥。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】カミーユ・サン=サーンス『アルジェリア組曲』より「夕べの幻想(ブリダにて)」「フランス軍隊行進曲」 指揮/中田昌樹 演奏/岡山交響楽団
イントロ&エンディング クロード・ドビュッシー『小さな黒人』 演奏/江澤隆行
【提供】笹川日仏財団