#49 ドビュッシーが誘う、まどろみの午後

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「ドビュッシー《牧神の午後への前奏曲》のフルート・ソロ、《夜想曲》の『雲』で用いられているコール・アングレ(イングリッシュ・ホルン)の存在がなければ、その後の音楽の進展はまったく違ったものになっただろう」

現代音楽の旗手で作曲家のみならず指揮者としても活躍した、ピエール・ブーレーズの語った言葉の如く、それまでの、繊細ながら輪郭線のはっきりした音楽から、ドビュッシーの書いた音符が昇華して、ぼんやりとした浮遊感すら感じられるような音楽へと、鋭角的に方向性が変遷して行きます。そしてオペラ《ペレアスとメリザンド》では、原作者メーテルリンクの「水が眠るような音」に呼応した音楽を奏でます。

【出演】中田昌樹(指揮者)

【演奏】クロード・ドビュッシー作曲『牧神の午後への前奏曲』 中田昌樹/指揮、エルムの鐘交響楽団/演奏

イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行

【提供】笹川日仏財団

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